時代がまたひとつ終りを告げた。
2020年8月6日午後、
鯉江良二さんが亡くなられた。
常滑焼の一時代を築いて
振り返る間もなく颯爽と走り抜けて行かれた。
昭和平成は、やはり終ったのだなぁと、
改めて感じる。
今を生きる大切さ
そのうちやらうとか、また今度でいいやとか、
次回とか、そんなものは
本当にあるかないか、わからない。
明日のことなんて誰にもわからない。
だから今、この瞬間に、
思ったことをやらなければ
もしかすると
何もできずに終ってしまふかもしれない。
もっと接触したかった
本当はいろいろお聞きして、
本当はいろいろと
お酒を酌み交はしてみたかった。
そんな偉大な常滑の巨匠が逝ってしまはれた。
順番だとは云へども思ふところは色々ある。
もう思ひ出話しか聞けないとは……。
始まりと終りと継承と
ギャラリー共栄窯の最初と最後は
彼、鯉江良二さんの展示で
彼、鯉江良二さんの亡くなった日は
今のバー共栄窯オーナーの誕生日といふ、
作ったやうな、なんだかよくできた話である。
ぼくらは色々なひとの、様々な思ひを
この背に乗せて、これからも生きて行く。
ご冥福をお祈りいたします。
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