まな板の音、ガスコンロに火がつく音、
むかしながらの振り子時計が規則的に鳴る音、
ラジオから聞こえるのはクラシックで
台所の水の音、古くなったクーラーの音
外からは蝉の声、
金魚の大きな水槽のポンプ音、
いろいろな音が混じり、合はさって
ゆるやかなときを、和音してゐる。
行きたい場所は満席で、
次に選んだ場所も閉まってて、
とことこ歩いて行ってみたかった場所は
まだ開店前。
神様はいつも気まぐれ
帰ろかな? と、ふらふら歩いてゐたら、
さうだ、あそこに行ってみよう。
久しぶりに。
暑くて汗がからだを伝ふのがわかった。
もしかしたら、あそこも休みかも、
そんな不安を少しだけ抱へながらたどり着いた
たんぽぽ
やってゐた。いつも通りに。
変はらずの空間。
こころ、音とやさしさに洗はれ、
少しだけ、なんだか落ち着いた。
迷ってカレイの煮付けにした。
ここへ来ると一旦、世界の雑音が遮断される。
ほんとうに聞きたいもの知りたいこと
見たいもの触れたいものしか感じれなくなる。
ゆるやかなときが自然と流れる場所。
いただきます。
魅力あふれる町、とこなめ。
天気の良い日はお散歩すると、
いろいろな発見が詰まってゐて面白い。
満足して帰路につく。
とこにゃん写真にとって気づく。
あ、鞄を忘れたわ。
たくさん散歩できた一日でした。
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