干支(かんし)から紐解く2021年運勢を占ふ

随筆・本・書評

今年も残すところあと3ヶ月弱、コロナの影響もあり、なんだかバタバタと色々なことが起きた一年であったなぁと思ってゐる。ここ最近でも、10月が始まって早々、東京証券取引所がシステム障害で終日ストップしたり、米国大統領がコロナウイルスに感染したり、日本は日本で先月から内閣総理大臣が代ったり、終始2020年は、やはり節目の「道すじをある程度定める必要のある年」であった印象がある。

2020年を早くも振り返ってみた

といふわけで、

今年が終るその前に、ざっと去年から今年「己亥つちのとい」 → 「庚子かのえね」を振り返ってみよう。

年初のInstagramでの投稿を振り返る

まずは、年初のInstagramを振り返ると、

鈴木 雄太 on Instagram
2019年、令和元年も残すところ あとわずかとなってきました。 ……と、書いて年末にアップしようかと思ってをりましたが、あまりにバタバタし�...

2019年「己亥」は「繁雑に煩雑になるのを剪定し選定しなければならない年」であった。

2020年「庚子」は「それを受けて、良きところは継いで、改めるところは更新し、償ふところあればしっかりと精算すべき年」である。そして地震などの天災に備へよ。さて、いよいよ大切な年がやってくる予感である。

2021年はどのやうな年になっていくのか? 見てみよう。

2021年を占ふ

まずは、辛と丑、それぞれの持つ意味合を探ってみよう。

辛(かのと)の持つ意味合

辛は、上、干、一の組み合せで、今まで下に伏在してゐた陽エネルギー活動エネルギーが、いろんな矛盾、抑圧を排除して上に出現する形であり、そこに矛盾、闘争、犠牲を含むため、つらい、からい、といふことも出てくる。前の庚を次ぐ更新を意味する。と「干支の活学」で安岡正篤氏は述べてゐる。

丑(ちゅう)とは何か

丑は、生命エネルギーの様々な結合である。紐と同義で、結を意とし、養ふも意とする。子に発生したものが、やや長じ、これを整へ、養ふものである。今まで曲がってをったものを伸ばす。

 庚子から辛丑へ

では、上記を踏まへて今年、2021年「辛丑」とはどんな年になるのであらうか。

辛丑とはどんな年になるのか

己亥の年(2019年)に剪定しきれなかった乱れが収斂できずに、

庚子(2020年)が始まってしまった故に、良きも悪しも様々に発現しかけてしまひ、ともすれば収拾のつかないやうな状態になりかけてゐると言へる。コロナでそれが加速露呈したまでで、今まで遅々と動いてゐたものが一気に縦横無尽に芽をだしはじめてしまった。

よって、2021年、来年「辛丑」は

つらい年とはなりさうだが、芽の出始めが肝心で、いまならまだ色々な様々な修正が可能で、2019年から2020年と続いた剪定選定をよりしっかりと行ひ、更新自新すべき年である。悪いものが目立つがその陰に隠れて良きものも同時に産まれてゐる。大切なことは、悪いものは排除し、良きものを伸ばすことである。これを怠るといよいよ取り返しのつかないことになる。次は「壬寅じんいん」の年である。形をともなって孕む年となるから良い方向になってなければ後々尾を引いてしまふ。

まとめ

今年はコロナ禍で、色々なことが見え隠れした。

干支は、ともすれば迷ひがちな人生に於いて先人たちが置いていった羅針盤である。

自らが望むと望まざるとに進んでいく方向は決まってゐる。その幅の中で我々は漂流せざるをえない。であるならば、行く先が少しでも見えたほうが安心するに決まってゐる。だいたいこちらの方向に流れていったらあそこに漂着するだらうなといふ安心感。流れに逆らえば溺れてしまふ可能性が高いであらう。干支は僕らを人生の迷子から救ってくれるツールに現代でも大いになり得るし、今後もそれは変はらない。なぜなら普遍のものをまとめたものだから。不変ではない、普遍のものである。

補足 平成33年といふ概念から見る次の120年

上記すべて

安岡正篤著「干支の活学」プレジデント社 を参考に、自分なりの意見も多少加へて書いております。干支について気になった方は、ぜひ安岡正篤先生の「干支の活学」プレジデント社を手にとって読んでもらふことをオススメいたします。

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