【投資】欲に負けてローツェとIHIを買った話(自省録)

株・資産運用

1. はじめに

投資を続けてゐると、

「理性的に判断するつもりが、気づけば感情に振り回されてしまった」といふ場面は避けられません。

私自身も、前回記事(後述のリンク先noto記事)で

「高市相場を買はなかった」と書いた直後に、結局ローツェとIHIを購入してしまひました。

「書いたことと行動が違ふ」といふのは、投資ブログとしては少し格好がつきません。

しかし、むしろその齟齬を正直に残すことこそが、後々の学びになるのではないかと思ってゐます。

この記事では、

  • どのようにして欲に負けたのか
  • その結果ポートフォリオがどう変化したのか
  • そこから得られた教訓と前向きな気づき

についてまとめます。

2. 前回の記事との齟齬

【投資】高市相場を買はなかった日の話|永瀬豊
内省。今日の「買はなかったこと」をどう捉へるかが、投資家としての成熟に直結するので整理しておく。 ⸻ 1. 日経平均に劣後した一日の気持ち • 日経平均+4.51% • 三菱重工+13.12% • マイポートフォリオ+2.59% (前場終値時点) 高市早苗氏の総裁選勝利により本日の日経平均が値上がりすることは確実であっ...

記事では「買はなかった」と書いたのに、実際にはその後買ってしまった。

これは、一見すると単なる失敗談に思へるかもしれません。ですが、投資は「意思決定の積み重ね」です。言葉と行動がずれたこと自体が、今後の意思決定を改善するための材料になります。

つまり「齟齬を正直に残す」ことが、ブログを日記として続ける最大の意味になるのです。

3. ローツェとIHIを買った理由

ローツェ(比率:約12%)

半導体関連株。AI需要や国策支援もあり、テーマ性に惹かれました。

「単元未満なら小さい」と思ってゐましたが、結果的には全体の1割以上を占める大きさに。意外に重みが出てしまひ、「欲に負けた象徴」となってゐます。

IHI(比率:約15%)

防衛・エネルギー関連株。高市政権下での防衛費拡大やエネルギー転換に関連しており、将来性を感じて購入しました。

しかし比率は15%超でポートフォリオ最大。衝動的な行動が全体のリスクそのものになる典型例です。

4. 最新ポートフォリオの構成(比率ベース)

現時点の株式ポートフォリオは以下のやうになってゐます。

IHI:約15% トヨタ:約15% ローツェ:約12% 三井住友:約9% 三菱商事:約8% NTT:約8% iSJリート:約10% iSゴールド:約8% INPEX:約5% コマツ:約5% MS&AD:約3% 蔵王産業:約2%

日本株ポートフォリオ

加へて、別枠でeMAXIS Slim S&P500(積立)が長期的な基盤を支へてゐます。

特徴と課題

上位3銘柄(IHI・トヨタ・ローツェ)で40%以上 → 衝動的な判断が全体の方向性を左右しやすい。

ディフェンシブ資産(リート・ゴールド・NTT)で約25% → 下支へにはなってゐる。

重工業・輸出・テーマ株に偏ってをり、景気循環の影響を強く受ける構造。

5. 衝動買ひから学んだこと

衝動買ひを振り返ってみると、3つの教訓が見えてきます。

  1. 欲を消すことはできない どれだけ理性的であらうとしても、人は感情に左右されます。「完全に理性的な投資家」にならうとするより、欲を前提にルールを設ける方が現実的です。
  2. 正直な記録が行動を変へる 「言葉と行動が違った」と残すことは恥ずかしいですが、これを隠してしまふと学びが薄れます。正直に残したからこそ、「次はこうしよう」といふ改善の種が生まれます。
  3. 仕組みで欲を和らげる 買ふ前に「理由を3行でメモ」する 一晩寝かせて翌営業日に判断する 定額積立をベースにする。こうした仕組みが衝動を和らげます。感情を否定せず、受け入れつつ制御することが重要です。

6. 前向きな3つの気づき

今回のローツェとIHI購入は、ネガティブな側面だけでなく、ポジティブな学びももたらしました。

  1. 比率管理の大切さに気づけた 「単元未満だから小さい」と思ってゐたローツェも、実際には1割以上を占めました。これからは「比率」で管理する視点を強く意識します。
  2. 投資日記を続ける意味を再確認した 失敗や齟齬を隠さず書いたことで、記録する意義を再認識しました。長く投資を続けるには、こうした「正直な記録」が財産になります。
  3. 積立の安心感を再確認できた 一方で、S&P500の積立はブレることなく続いてゐます。衝動があっても「土台は揺らがない」といふ安心感を改めて確認できました。
全体ポートフォリオの6割はS&P500で安定

7. まとめ

投資は「理屈」と「感情」のせめぎ合ひです。

今回のローツェとIHIの購入は、欲に負けた出来事でしたが、それを正直に残すことで、学びに変えることができました。

欲を前提にルールを持つ 正直な記録を残す 積立で土台を固める

これらを意識しながら、今後も投資を続けていきます。

投資の失敗談は格好が悪いやうでゐて、実は最も価値のある教材です。

この経験を糧に、少しずつ前進していきたいと思ひます。

では、また。

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