ぼくが入院してる間に起きた事【急性膵炎からロシアの暴挙まで】ウクライナへの侵攻について考へる

永瀬豊の場合

急性膵炎とウクライナ侵攻

・ぼくは2022年の2月22日の2が並ぶ歴史的な日に急性膵炎で救急搬送された。コロナの影響もあってなのか、地元である市の財政難もあってなのか、急性期に病院をたらい回しにされ、だいぶしんどい思ひをした。どうにか最終的には隣町の市民病院に結局は入院することができた。(自力で病院に行ったがやめた方がいい、途中運転しながら危険を感じた、途中時期的に道路工事も相まって本当にやばかった)

・ぼくが急性膵炎で苦しんでゐるその頃、ウクライナはロシアの暴挙に苦しんでゐた。ロシアのまぁまぁ雑な、この21世紀にも関はらず何のコンセンサスも取らぬやうな一方的な軍事侵攻を、ウクライナに仕掛けた雑な暴挙を、世界は同時に見聞きしウクライナとともに動き出した。世界は第二次世界大戦のときとは違ひ、圧倒的にグローバルに繋がり圧倒的にインターナショナルにやり取りがスピーディにできる。日本に居ながら、病床に居ながら、ゼレンスキーのライブ配信を見てプーチンの不可解さを追へる。世界はいま、新たな局面を迎へてゐる。

・プーチンはクレバーな政治家だとぼくは思ってゐたが、どうやらさうでもなかったらしい(もしくは最近変はってしまったのかもしれない)。同じく、あの世代特有の共感性のなさと謙虚さの欠如、自分だけが正解だと信じてやまない醜悪な美徳。彼は今世紀最大のミスを犯したと、時間が、歴史が、そのうち証明してくれるであらう。

・昔と今の違ひは、そのニュースが数秒で数億人に瞬く間に広がり、世界をグローバル的視点で見る「新世代」が「それはないだろ」と思ひ、フツフツとTwitterだったり、その他SNSだったりで色々なコミュニティを駆使して、最大限の抵抗と闘争を繰り広げてゐることであらう。

・そのときぼくは病院のベッドの上で、自分の膵炎の行方を気にしながら、ウクライナの無事と平和を祈り、ロシアの政治的過ちをどうにか後退させ、ウクライナにとっては最小限の被害でどう収束させるのかを考へたりして闘争してゐた。

新しい世界観と歴史の局面

・今回の侵略でアノニマスが動くことは実に新しい世界観で、彼らの能力はたぶん世界を変へる能力を持ち合はせてゐる。良い方向にも悪い方向にも。今回は、ロシアに最大限の打撃を与へられる力を持つものは彼らが筆頭であらう。それに呼応して世界は経済的制裁やその他制裁を課してゐる。果たして解決できる道筋を残しながらこの暴挙を終はらせる術はあるのか、世界は日々、瞬間瞬間、動いてゐる。イーロンマスクのスターリンクをゼレンスキーが要求するその世界観も現代的で新しい世界だが、果たして日本の政治家の何人がスターリンクについて知ってゐるだらうか。ぼくは絶望しか感じない。しかしそこが逆説的には日本の良いところでもあるのだけど(末世観)。

・とはいへ、アメリカなども元々そんなもの(侵略的性質)であるし、ヨーロッパなどはそもそも侵略を繰り返してきた歴史がある。さて、日本はここで声を上げなければいつあげるのだ‼︎と、ぼくは言ひたい。今回の件はまったく対岸の火事ではない。日本にとってロシアのウクライナ侵攻のニュースは最大限の全ての能力を発揮しなければならない重要事である。ロシアの東隣はここ日本である。

・ぼくの膵炎が落ち着いてきた頃、ウクライナは悲劇の最中にまだまだ居る。より深刻に、より悲劇的に。が、彼らの抵抗とグローバル社会のソーシャルパワーが「新しい希望」である。ウクライナを応援する。国際社会の一員として、日本国民として、一個人として。

・国連など、「新しいソーシャル」にとって変はられるであらう。Twitterの方がまだ幾分清々しい。プーチンは偉大な指導者として歴史に刻まれる道を自ら断ち、彼の人生の終盤に最大の(もしかすると今世紀最大の)汚点をその道筋に刻んだ。ブッシュのイラク戦争よりも蒙昧で妄想的な帝国主義。彼は彼自身の手で滅ぶ道を選んだ。

[追記]

・2/27 北朝鮮が空気読めずに弾道ミサイルをまた打ってきた(今年8回目)逆にこのタイミングで打ってきたってことは彼らの意図は明確であらう。こちらも明確で厳格な対応を即すべき。ウクライナは対岸ではない、北朝鮮は対岸である。ロシアの東隣は日本であるのだ。

・ロシアの領空侵犯、中国の宮古海峡付近の艦艇、北朝鮮の弾道ミサイル、ウクライナへの対応を日本は間違ってはゐけない。

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